マルセル・プルースト Marcel Proust, 1871-1922
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フランスの小説家。パリ郊外のオートゥイユ生まれ。パリ大学に学ぶ。富裕なブルジョア家庭に育ち、優雅な社交生活を経験。1908年ごろからサント=ブーヴ批判を旨とする小説体の批評を構想し、複雑な生成過程を経て、大作『失われた時を求めて』(七篇, 1913-1927)へと結実した。不意に蘇る記憶に着目、時の流れは寸断されて、細部と細部が交響する幻惑的な小説空間を構築。ジェイムズ・ジョイスとともに、20世紀文学に大きな影響を与えた。
(『読んで旅する世界の歴史と文化 フランス』新潮社)
〔主な作品〕
- 『失われた時を求めて』(1913-1927)
- 第1篇『スワン家のほうへ』
- 第2篇『花咲く乙女たちの蔭に』
- 第3篇『ゲルマントのほう』
- 第4篇『ソドムとゴモラ』
- 第5篇『囚われの女』
- 第6篇『消え去ったアルベルチーヌ』(『逃げ去る女』)
- 第7篇『見いだされた時』
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