2020/06/28

メグレ警視シリーズ完読計画

メグレ物が、今日人気がある警察小説に与えた影響は、計り知れない。メグレ物の長所は、推理の手際の良さ、雰囲気描写と登場人物の心理描写の妙味にあるといえるが、しかし最大の魅力は、なんといってもメグレ警視その人にあるといえるだろう。
(長島良三)(*)
(*)シムノン『メグレ警視の事件簿 1』偕成社文庫の解説より

メグレ警視シリーズ(長短合わせて103篇)の完読を目指しています。意外にも? メグレ警視シリーズはすべての作品が翻訳されているのですが、ほぼ絶版の状態です。そのため、できるだけ地元の図書館で借りて読みつつ、所蔵されていなかった数冊は、古書や電子書籍を買いました。電子書籍では30冊弱が刊行されています。ただ、古本の価格がやたら高いものや雑誌に掲載されたきりのものなどについては、フランス語で読んでいます。本当はすべての作品をフランス語で読みたいところですが......
以下、まだ読んでいない作品は灰色で表記しています。読み了えたら黒くしていきます。あとどのくらいで完読できるかしら?...

追記:2021年10月、全作品を一通り読むことができました!

(長篇)75篇
 1. 『怪盗レトン』(ラトビア人ピエトル)
 2. 『メグレと運河の殺人』(プロヴィダンス号の船曳き)
 3. 『死んだギャレ氏』 (ガレ氏、死す)
 4. 『サン・フォリアン寺院の首吊人』(サン=フォリアン教会の首吊り)
 5. 『男の首』(ある男の首)
 6. 『黄色い犬』(黄色い犬)
 7. 『メグレと深夜の十字路』(深夜の十字路)
 8. 『オランダの犯罪』(オランダの犯罪)
 9. 『港の酒場で』(酒場「ニューファンドランドの集合場所で」)
10. 『ゲー・ムーランの踊り子』(ナイトクラブ「ゲー・ムーラン」の踊り子)
11. 『三文酒場』(安値の郊外酒場ギャンゲット
12. 『霧の港のメグレ』(霧の港)
13. 『メグレと死者の影』(影絵芝居)
14. 『サン・フィアクル殺人事件』(サン=フィアクル事件)
15. 『メグレ警部と国境の町』(フラマン人の家)
16. 『メグレを射った男』(ベルジュラックの狂った男)
17. 『紺碧海岸のメグレ』(酒場「リバティー・バー」)
18. 『第1号水門』(第1号水門)
19. 『メグレ再出馬』(メグレ)
20. 『メグレと超高級ホテルの地階』(ホテル「マジェスティック」の地下室)
21. 『メグレと判事の家の死体』(判事の家)
22. 『メグレと死んだセシール』 (セシルは死んだ)
23. 『メグレと謎のピクピュス』(署名ピクピュス)
24. 『メグレと奇妙な女中の謎』(フェリシーはそこにいる)
25. 『メグレと死体刑事』(死体刑事)
26. 『メグレ激怒する』(メグレ腹を立てる)
27. 『メグレ、ニューヨークへ行く』(ニューヨークのメグレ)
28. 『メグレのバカンス』(メグレのバカンス)
29. 『メグレと殺人者たち』 (メグレと彼の死者)
30. 『メグレの初捜査』(メグレの初めての捜査、1913年)
31. 『メグレ式捜査法』(我が友メグレ)
32. 『メグレ保安官になる』(検死審問法廷のメグレ)
33. 『メグレと老婦人』(メグレと老婦人)
34. 『メグレ夫人と公園の女』(メグレ夫人の友だち)
35. 『メグレの回想録』(メグレの回想録)
36. 『モンマルトルのメグレ』(ストリップ劇場「ピクラッツ」でのメグレ)
37. 『メグレ夫人のいない夜』(間借り中のメグレ)
38. 『メグレと消えた死体』(メグレと「のっぽ」と呼ばれる女)
39. 『メグレ警視と生死不明の男』(メグレとロニョンとギャングスターたち)
40. 『メグレの拳銃』(メグレのリボルバー)
41. 『メグレとベンチの男』(メグレとベンチの男)
42. 『メグレの途中下車』(メグレ怖れる)
43. 『メグレ間違う』(メグレ間違う)
44. 『メグレと田舎教師』(学校のメグレ)
45. 『メグレと若い女の死』(メグレと死んだ若い女)
46. 『メグレと政府高官』(大臣邸のメグレ)
47. 『メグレと首無し死体』(メグレと首なし死体)
48. 『メグレ罠を張る』(メグレ罠を張る)
49. 『メグレの失態』(メグレの失敗)
50. 『メグレ推理を楽しむ』(メグレ楽しむ)
51. 『メグレとかわいい伯爵夫人』(メグレ旅に出る)
52. 『メグレと火曜の朝の訪問者』(メグレのためらい)
53. 『メグレと口の固い証人たち』(メグレと強情な証人たち)
54. 『メグレの打明け話』(メグレの打明け話)
55. 『重罪裁判所のメグレ』(重罪院のメグレ)
56. 『メグレと老外交官の死』(メグレと老人たち)
57. 『メグレと優雅な泥棒』(メグレと不精な泥棒)
58. 『メグレと善良な人たち』(メグレと善良な人々)
59. 『メグレと妻を寝とられた男』(メグレと土曜日の依頼人)
60. 『メグレとルンペン』(メグレと浮浪者)
61. 『メグレと殺された容疑者』(メグレの怒り)
62. 『メグレと幽霊』(メグレと幽霊)
63. 『メグレたてつく』(メグレ自分を守る)
64. 『メグレと宝石泥棒』(メグレの忍耐)
65. 『メグレと賭博師の死』(メグレとナウール事件)
66. 『メグレの財布を掏った男』(メグレの泥棒)
67. 『メグレとリラの女』(ヴィシーのメグレ)
68. 『メグレと殺人予告状』(メグレためらう)
69. 『メグレの幼な友達』(メグレの幼なじみ)
70. 『メグレと録音マニア』(メグレと殺人者)
71. 『メグレとワイン商』(メグレとワイン商)
72. 『メグレと老婦人の謎』(メグレの狂婦人)
73. 『メグレとひとりぼっちの男』(メグレとひとりぼっちの男)
74. 『メグレと匿名の密告者』(メグレと密告者)
75. 『メグレ最後の事件』(メグレとシャルル氏)

(中短篇)28篇
 1. 「メグレ夫人の恋人」(メグレ夫人の恋人)
 2. 「死刑」(死刑)
 3. 「開いた窓」(開いた窓)
 4. 「首吊り船」(二人の首吊りのいる河船)
 5. 「蝋のしずく」(蝋燭の滴)
 6. 「メグレの失敗」(メグレの誤ち)
 7. 「ボーマルシェ大通りの事件」(ボーマルシェ大通りの事件)
 8. 「停車─五十一分間」(ジュモン駅、51分間の停車!)
 9. 「殺し屋スタン」(殺し屋スタン)
10. 「月曜日の男」(月曜日の男)
11. 「ピガール通り」(ピガール通り)
12. 「バイユーの老婦人」(バイユーの老婦人)
13. 「ホテル北極星」(ホテル「北極星」)
14. 「マドモワゼル・ベルトとその恋人」(マドモワゼル・ベルトとその恋人)
15. 「メグレの退職旅行」(英仏海峡の大嵐テンペスト
16. 「メグレと無愛想な刑事」(無愛想な刑事)
17. 「児童聖歌隊員の証言」(児童聖歌隊員の証言)
18. 「世界一ねばった客」(世界一ねばった客)
19. 「誰も哀れな男を殺しはしない」(誰も哀れな男を殺しはしない)
20. 「メグレ警視のクリスマス」(メグレのクリスマス)
21. 「メグレと溺死人の宿」(オーベルジュ「溺死人の宿」)
22. 「メグレのパイプ」(メグレのパイプ)
23. 「メグレとグラン・カフェの常連」(「グラン・カフェ」の人々)
24. 「街中の男 」(町中にいる男)
25. 「競売の前夜」(ロウソク競売)
26. 『メグレと消えたミニアチュア』(シャトーヌフから来た公証人)
27. 『メグレと消えたオーエン氏』(ありえないオーウェン氏)
28. 『死の脅迫状』(殺しの脅迫)


0 件のコメント: