2022/07/31

(人物事典)ガストン・バシュラール

ガストン・バシュラール Gaston Bachlard, 1884-1962

フランスの哲学者、批評家。シャンパーニュ地方バール=シュル=オーブ生まれ。兵役や郵便局勤務を経た後に、35歳でソルボンヌ大学を卒業。1940年よりソルボンヌ大学教授(科学哲学・哲学史)となる。『新しい科学的精神』(1934)、『科学的精神の形成』(1938)で科学の成立条件を認識論的に探究。他方、『火の精神分析』(1938)、『水と夢』(1942)などの著作で「物質的想像力」論を展開。晩年の『空間の詩学』(1957)や『夢想の詩学』(1960)では、現象学的方法によって詩的イメージを把握する試みを提唱。詩的創造のメカニズムを丹念に探り、「新批評」の先駆けとなった。
(『読んで旅する世界の歴史と文化 フランス』新潮社、一部改変)

〔主な作品〕 
  • 『科学的精神の形成』(1938)
  • 『水と夢』(1942)
  • 『空間の詩学』(1957)
  • 夢想の詩学』(1960)

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